高校部活での「eスポーツ」は問題が多すぎる
私はeスポーツの発展を心から応援する者ですが、公立高校での部活として活動するには問題が多すぎると感じます。
0.前提
高校の部活動で最も重要なのは、技術の向上や各大会での優勝よりも、生徒の今後の人生において有意義なものとなるよう、礼儀を教えることや、達成感を得ることによる自信をつける事だと思っています。
また他に、例えば野球やサッカー等のメジャースポーツを何故選ばないのか、つまり学校でゲーム(eスポーツ)をプレイする意味や意義についてはあえて触れません。そこはちゃんと考えてるでしょ?
1.指導できる人間がいるのか?
eスポーツとしてゲームを教えるという以上、指導者側には生徒以上の知識を持っておく必要があると考えます。スキルについてはある程度の実績や実力がないと、生徒にナメられるかも知れません。
仮に外注するとして、そのコーチ役はその高校からの通勤圏内に居住している人、もしくはアパート等を貸す他ないでしょう。そもそも論、前者については可能性が皆無かと思いますが...
2.タイトルの選定は?
例えばShadowverseのような1:1タイトルにするのか、CS:GOのような多人数でのチーム戦タイトルにするのか、シューティングにするのか、パズルにするのか等々...
また、学年によってプレイするタイトルを縛るのか、部活動に参加している全員が同じゲームをプレイするのか等々...正解はないと思いますが、非常に難しいのでは。
さらに言えば、シューティングは嫌いだけどぷよぷよは好きという生徒が、シューティングをメインでプレイする部活動に入りたいと思うでしょうか?
ちなみに環境については、カネを使えば業者が整えてくれますので割愛。先生側にもある程度知識は必要だと思いますが...
3.保護者等は、ゲームをスポーツとして認識してくれるのか?
そもそも。言わずもがな。最も大きな障害の1つ。
4.対外試合等はどうする?
これは割と解決簡単そう...相手がいれば。正直対戦ゲームの場合はネット接続で常に対外試合状態だと思う...
なんだかんだ書いてますが、個人的には頑張って実現ほしいと思う反面、高校生の一番いい時期に、ゲームに時間突っ込むのはどうなの...?と考えてしまう自分もいる、ということは正直に書いておきます。